カツはカレーではない イギリス編

 
ここ数年でPANKOがイギリスの一般のスーパーに並ぶようになりました。そしてパン粉をPANKOと呼ぶ人まで現れ始めています。

 

 
 
イギリス人がみんなPANKOという言葉を知っていたり使っているわけではないです。イギリスの料理番組なんかでシェフが英語のBreadcrumsではなく、材料を説明するときにPANKOを使ったりしている程度です。
 
私の住んでいる町でも、ある特定ではありますがスーパーで買えるようになりました。本当に助かります。イギリス人が昔から使っているBreadcrumsは根本的には同じものなのでしょうけれど、日本の揚げ物に適しているとは言い難いタイプのものです。スーパーでパン粉が買えるようになってからは、とんカツやら魚のフライなどもできるようになりました。いつも食べたいものではないですが時々食べたいなって思う時があるので、 パン粉ごときですが、 手軽にスーパーで買えるようになってとてもうれしく思っています。値段もそれほど高くなく(イギリスの食材の値段としては)2ー3ポンドです。(円で考えるとバカ高いですが。500円ぐらいかな?)
 
 
 
カツと言えば、ここ3年ぐらいでしょうか。日本のカレーがイギリスのアジア系レストランのメニューに出てきたりするようになりました。ココ壱番屋のロンドン進出も大きい理由かもしれません。
 
ただのシンプルなカレーも人気があるようですが、「カツカレー」が若者に特に人気のようです。それは日本人としてうれしいことなので良いのですが、なぜかカレーより「カツ」という言葉が独り歩きするようになっているようのが気になります。
 
 
この間、うちの主人が私が好きかもしれないと言ってカップヌードルを買ってきてくれました。手渡されたカップヌードルのパッケージをみると「Katsu Noodle」と書かれていました。カレー味のカップ麺です。「カツ」が独り歩きしてカレーより高い知名度を獲得したようです。恐らくカレー味とかいうと、こちらはインド、タイの料理を考える人が多いということから、Japanese Curry味という長いネーミングよりもKatsuの方がユニーク性が高いと考えての商品名の決定だったのでしょうね、きっと。でもカツはカレーじゃない。なんとも歯がゆい思いをしています。ほんと、どうでもいいことですが(笑)